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事後検証「抑止力」に 京都産業大教授=人道法、軍事研究 岩本誠吾さん
国際法では紛争当事者に対して、文民(民間人)と戦闘員を明確に区別し、民間人には攻撃を加えないよう求めている。しかし、中東では一見しただけでは民間人と区別がつかない民兵が多数戦闘に参加しているうえ、「人間の盾」のような形で民間人を巻き込もうとする武装組織もある。こうした背景があり、民間人の犠牲者が増え続けているのだ。
国際社会が取り組まなければいけないのは、「民間人が犠牲になった」と指摘があった場合、国際機関や第三者が事後検証をしっかりと行うことだ。1999年に北大西洋条約機構(NATO)がコソボ空爆を行った際には、国際委員会ができて検証を行った。中東でも同じような枠組みで事後検証を行うことができれば、民間人の犠牲を防ぐための「抑止力」になるだろう。民間人を多数攻撃した紛争当事者は国際社会から非難を浴びること…
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