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輝き探す闇

2017世界子ども救援キャンペーン~東南アジアの零細金採掘(その2止) 危険の隣、夢見つめ

真っ暗なトンネルの中で岩を掘るシェルドン・ダオ・アイさん=フィリピン・ベンゲット州イトゴンで

僕が家族を楽に

 トンネルの壁はしっとりとぬれ、ひんやりした空気が辺りを包む。フィリピン・ベンゲット州イトゴンの金鉱山。闇の中、額に付けたライトを頼りに、シェルドン・ダオ・アイさん(17)が金属の棒とハンマーで、金鉱石が混じった壁の岩を打ち砕く。「カン、カン、カン」。乾いた音が闇に響いた。

 6月から、生まれ故郷のカリンガ州を離れ、住み込みで働き始めた。「地元は働き口がなかったから」。軍の非正規兵の父と、コメ農家の母は小さな木造住宅で暮らし、カボチャやほうれん草を食べて糊口(ここう)をしのぐ。「家族を楽にしたい」。資金をためて軍の試験を受け、そこで働くのが目標だ。

 山小屋の竹製のベッドで疲れを取り、午前8時から正午まで、金鉱石を採りトロッコなどで外へ運ぶ作業を続ける。昼休み後、午後11時まで及ぶことも。「仕事は本当に大変。毎日ほふく前進しながら潜っているよ」。休みは週1日。それでも7月は思うように金鉱石が採れず、収入はほとんどなかった。

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