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マサイキリン コユメの元に年下、冬真が婿入り 宮崎

2頭は柵越しに寄り添い、コユメ(左)の体に顔を近づける冬真=宮崎市フェニックス自然動物園で2017年11月7日、塩月由香撮影

 宮崎市フェニックス自然動物園で飼育されているマサイキリンの5歳の雌「コユメ」の元に、熊本市動植物園の1歳9カ月の「冬真(とうま)」が“婿入り”した。マサイキリンは国内で飼育数が少なく、繁殖で種をつなげるのが狙い。冬真は1年前の母親に続き10月に父親と死別したばかり。年上のコユメが冬真を包み込んでくれるか。関係者が首を長くして見守っている。

 フェニックス自然動物園などによると、マサイキリンは、アフリカ東部に分布しており、5メートル近くまで成長する。国内の動物園にいるキリンは、アミメキリン(飼育数118頭)が圧倒的に多く、マサイキリンは8頭だけで、種の保存が課題となっている。

 キリンは成長前の体が小さいうちに移動するのが慣例。繁殖に適した年齢に達したコユメの相手を探していたフェニックス自然動物園が、幼い冬真に白羽の矢を立てた。同園は日本動物園水族館協会のキリン管理計画に基づいて熊本市動植物園に打診し、2頭のペアリングが決まった。

 コユメはフェニックス自然動物園で生まれた。2年前に父親が死んでからキリンはコユメのみで、シマウマやダチョウと同じ獣舎で暮らしてきた。冬真は昨年1月に熊本市動植物園で誕生。母ランが昨年10月に先立ち、父リキを含む4頭で暮らしていたが、先月リキも突然死した。

 今月1日、冬真は陸路で宮崎入りした。フェニックス自然動物園の竹田正人飼育課長(58)は「初日から部屋に慣れ、餌も食べている」と語り、ひと安心。1週間目の7日には、相手への興味や好意を表す動作として、冬真とコユメが互いの首を相手の体にすりつける行為が見られ、職員らは「すごく相性が良いのでは」と期待が膨らんでいる。

 体長約4メートルのコユメに対し、冬真は約3・5メートルとまだ幼い。2世誕生が現実味を帯びるのは冬真が大人になってからの3、4年先とみられる。2頭が無事結ばれるかは、過去65頭が生まれた同園でも「不明」だが、担当者らは「次の花嫁を待ち望む園もある。できれば雌の赤ちゃんが生まれ、国内のマサイキリンの種をつないでほしい」と願っている。【塩月由香】

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