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加計学園

特区審査、問題浮き彫り 獣医学部新設答申

加計学園が建設中の岡山理科大獣医学部=愛媛県今治市で2017年11月10日午前10時20分、本社ヘリから大西岳彦撮影

解説

 加計学園の獣医学部新設計画は予定の2カ月遅れで設置審の「お墨付き」を得た。しかし、国家戦略特区による新設計画が「加計ありき」で進んだとの疑念はむしろ深まったと言える。

 政府は2015年に、特区で獣医学部新設を認める条件として「新たな分野の需要がある」など四つを閣議決定した。だが、特区諮問会議が加計学園の計画について4条件をクリアしているかを詳細に検討した裏付けはない。山本幸三前地方創生担当相も、需要について明確な根拠を示さなかった。

 設置審は審査で学園の計画に対し、特色に掲げるライフサイエンス研究の人材需要見通しを具体的に説明し、教育課程の独自性も明確にするよう、既に諮問会議で検討されたはずの4条件のうちの2条件に関して注文を付けた。これを受けて学園が需要の根拠として示したのも、特区認定された後になって実施したアンケートの結果だった。こうしたことからも諮問会議での計画の審査がずさんだったことがうかがえる。

 答申を受けて林芳正文科相は、昨年11月に関係省庁も4条件を満たしていると判断したことに触れ「プロセスは適正に進められた」と強調した。だが、認可で幕引きをしては、国民の不信感は払拭(ふっしょく)されない。諮問会議による特区認定の過程を改めて検証する必要がある。【伊澤拓也】

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