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加計学園 今治の市民は「安堵」 獣医学部新設

加計学園が建設中の岡山理科大獣医学部=愛媛県今治市で2017年11月10日午前10時20分、本社ヘリから大西岳彦撮影

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部新設計画に対し、文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)がゴーサインを出した。設置審の答申が10日発表され、文科相が近く認可する。識者からは「疑惑」を残したままの決着に疑問の声が上がる一方、大学の誘致活動を長年進めてきた愛媛県今治市には、歓迎ムードが広がった。

 地元・今治市では、郊外の丘陵地に巨大な校舎が急ピッチで建設され、建物には既に「加計学園」「獣医学」の看板もかかっている。地域活性化策の切り札と位置づけられてきた大学誘致の成就が確実になり、市民からは安堵(あんど)の声も上がる。

 「転勤族が少なく、人口も減り続ける今治では過去にない動き。『ほんまに(大学が)来るんか』と心配もあったが、開学が決まってマンション所有者の皆さんも喜んでいるはず」。今治市の宅地建物取引士の男性(53)は認可のニュースに笑みを浮かべた。

 1990年までは19万人台だった同市の人口は年々減少し、今年10月現在で約16万2000人に。市によると、大学進学や就職を機に転出して戻らない傾向が強く、2040年には11万人台まで激減すると推測する。

 男性によると、市内の築30~40年のマンションの入居率は50%程度で空室が目立つ。しかし、国家戦略特区で獣医学部新設が可能になった昨年11月ごろから、学生や教職員らの入居を見込んで中古マンションの居室を大規模改装する動きが出てきた。45~50平方メートルで和室もある2DKを都会的なワンルームに改装する例が多いといい、学生や教員の受け入れ態勢は整備されつつあるようだ。

 男性は既に40戸以上の仲介を手掛けているといい、「実際に学生さんの姿が街に見えるようになると、学生マンション新築の動きも活発になるだろう」と予測する。

 市内で建設業を営む男性(56)も「来春の開学が間に合って良かった」と、ほっとした表情を見せた。「今後はアパート、マンション建設も増え、市内物件の空き室も減っていくのではないか」と地元経済への波及効果に期待しつつ、「学生募集に政争の具になった影響が出なければいいのだが」と一抹の不安ものぞかせた。【松倉展人】

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