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隕石落下

数百キロずれていたら…恐竜、今も君臨?

6600万年前の巨大隕石(いんせき)衝突で絶滅した恐竜(ティラノサウルス類)の想像図

 東北大などは9日、6600万年前に地球に落ちた巨大隕石(いんせき)の衝突地点が、実際よりもし数百キロずれていれば、恐竜は絶滅せずに現在も繁栄していた可能性があるとする分析結果を英科学誌サイエンティフィックリポーツに発表した。

 巨大隕石(直径約10キロ)は、6600万年前にメキシコ・ユカタン半島付近に衝突した。恐竜は約2億2000万年前から繁栄を誇っていたが、衝突で地中から放出されたすすや硫酸塩の粒が太陽光を遮り、地球が急激に寒冷化したことによって滅んだ。この時、恐竜とともに翼竜類やアンモナイトなど75%以上の生き物が絶滅したとされる。

 すすは、地中の有機物が燃えて発生する。海保邦夫・東北大教授(地球化学)らは、隕石衝突で発生したすすについて、気象庁のスーパーコンピューターで解析した結果、230~2300テラグラム(テラは1兆倍)の量が高度1万メートル以上の成層圏を覆うと、地球の平均気温が8~11度下がり、恐竜が死滅すると試算した。

巨大隕石が衝突すると、すすが大量放出される可能性がある世界のエリア(網掛け部分)。6600万年前の隕石は網掛け部分の★印に衝突。発生したすすで気温が下がり、恐竜が絶滅した=海保邦夫・東北大教授提供

 さらに、これだけのすすを放出する可能性がある地層が世界にどの程度あるか分析したところ、実際の落下地点を含めて地球の13%しかなかったことを割り出した。

 逆に、残る87%のエリアでは直径約10キロの隕石が落ちても恐竜の絶滅は起こらないと考えられるという。その場合は恐竜が現在も繁栄を続けていたと考えられ、今の地球の歴史が変わっていた可能性がある。【阿部周一】

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