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タイガの中で生き抜く モンゴルの遊牧民、トナカイ連れ移動

冬の星空とオルツ(モンゴル語で円錐型の移動式住居)。薪を燃やして室内を暖めているため、上空に火の粉が舞う=2016年12月、写真家の清水哲朗さん撮影

 モンゴル最北部フブスグル県ツァガーンノール郡。首都ウランバートルから北西に約800キロ離れた人口1800人の小さな町。ここから馬に乗り、タイガ(針葉樹林帯)を28キロ進むとツァーチン(モンゴル語。ツァーはトナカイ、チンは「…する人」)と呼ばれるトナカイ遊牧民の秋営地がある。

 6月に夏営地を訪ねたときは片道50キロの馬移動だったので、だいぶ町に近づいたようだ。彼らはトナカイの過ごしやすい環境を求めて年に4回、数十人の集団で移動をする。気をつけなければならないのは夏。トナカイは蚊やアブ、ブユに刺されるとパニックを起こして死んでしまうので、山風の吹きおろす涼しい場所に夏営地を設けなければならない。

 冬は氷点下30度を下回る日も少なくないが、昔に比べたら暖かい日が増えたという。カラマツの木を29本組んだオルツ(モンゴル語で円錐(えんすい)形の移動式住居)に入ると、ゴンボさん(70)が老眼鏡をかけながらトナカイの角細工を作っていた。私が頼まれていた極細の彫刻刀を渡すと、うれしそうに試し彫りをした。外国人観光客に売るため4~5年前から始めたという角細工は、今では大きな収入源。「以前は秋口にトナカ…

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