メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

創作の原点

作家・伊集院静さん 日本人の軸見つめて

=東京都千代田区で、丸山博撮影

 サントリーの創業者、鳥井信治郎を描いた伊集院静さん(67)の小説『琥珀(こはく)の夢』上・下巻(集英社)が刊行された。伊集院さんが初めて経済人を主人公に、その情熱、信条を通して「日本人とは何か」に迫っている。信治郎の生きる姿には、作家自身もまた逆照射されてくる。

 原稿が上がるのが夜中の2時を過ぎることがある。腹が減っている。東京の定宿付近で開いているのはまずいすし屋だけ。カウンターの隅に座り、ふと思う。「なんで俺は、こんなところで1人でまずいすしをつまんでいるんだろう。いや、どうしてこういう人生になってしまったんだろう」

 師と仰ぐ色川武大さんとギャンブルざんまいの日々を送っていた頃、同じような姿を見たことがある。「私には確信がある。あの時、先生は『どうしてこうなったんだろうか』に近いことを考えていたんじゃないか」。作家になったのに高尚な理由はないのだという。

この記事は有料記事です。

残り1299文字(全文1684文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 武漢の医師が相次ぎ死亡 当局が表彰、子どもの受験優遇も

  2. 中居正広さん、ジャニーズ3月末退所し独立 遺骨手に「ジャニーさん、力をくれ」

  3. 愛子さまが学習院大文学部へ進学 推薦入試合格

  4. 豪、イスラエルに帰国のクルーズ船下船者、新型肺炎感染を確認 日本側検査で陽性者なし

  5. 新型肺炎、国内発生100人超に 北海道や埼玉で新たな感染者 未就学児も 

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです