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加計

特区認定時から不備 設置審、指摘付け答申

加計学園が建設中の岡山理科大獣医学部=愛媛県今治市で2017年11月10日午前10時20分、本社ヘリから大西岳彦撮影
設置審の主な指摘と変更点

 文部科学省は10日、学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が国家戦略特区を活用して愛媛県今治市に獣医学部を新設する計画について、大学設置・学校法人審議会(設置審)が開設を認めるよう林芳正文科相に答申したと発表した。加計学園の計画には今年度に学部・学科新設の認可が答申された28校の中で最多の7件の是正意見が付けられたという。設置申請に先立つ特区の事業者認定で、ずさんな計画のまま認められたとみて、野党は政府を追及する。

 答申を受けた林氏は10日、「答申を尊重して速やかに判断したい」と述べ、近く認可する考えを示した。計画通り来年4月に開学すれば、1966年の北里大以来52年ぶりとなる。

 文科省は獣医師が増えすぎるのを避けるため、獣医学部の新設を認めていない。しかし、政府は地域限定で規制緩和する特区制度で、広域的に獣医師養成大学のない地域で2018年度に開設する1校に限り認めると決めた。加計学園は今年1月に事業者に選ばれ、3月に学部設置を文科相に申請した。

 政府は15年に特区で獣医学部を認める条件として「新たな分野の需要がある」など4条件を閣議決定しており、加計学園の計画もクリアしたとされていた。しかし、設置審は5月の第1次意見で、学園が特色に掲げる「ライフサイエンス研究分野」などの人材の社会的需要を客観的な根拠に基づいて説明するよう指摘。他大学と異なる教育課程にすることなど、4条件に関する是正意見を付けた。

 これを受け、学園は企業や自治体へのアンケートを基に「定員に見合う需要が見込まれる」などと回答。8月にも実習計画に意見が付き判断が保留されたが、9月に補正申請書を提出し、最終的に基準を満たしたと判断されたという。

 加計学園の理事長は、安倍晋三首相の友人の加計孝太郎氏が務める。答申を受けて加計理事長は「13年以上にわたって構想実現に取り組んだ。万感胸に迫る思い。世界に冠たる獣医学部を目指して努力を重ねたい」とのコメントを出した。【伊澤拓也】

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