メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

余録

多くの葉が繁茂するのに由来する「千葉」という地名の最も古い用例は…

 多くの葉が繁茂するのに由来する「千葉」という地名の最も古い用例は、万葉集にある下総の防人(さきもり)の歌らしい。「千葉の野の児手(このて)柏(かしは)の含(ほほ)まれどあやにかなしみ置きて高来(たかき)ぬ」(「千葉県の歴史」山川出版社)▲千葉の野の児手柏の葉が開き切っていないように、若くあどけない彼女が痛々しく、手も触れずにはるばるやってきたことよ--が歌の大意だそうな。遠方へ赴いた兵士が故郷に残した切ない初恋が「千葉」の歴史デビューのようだ▲歌の詠まれたのが1250年以上前だから「古い」のは確かだが、たかだか人間の歴史である。だがこの「千葉」が何と77万年前~12万6000年前という地球史の時代の名称となるそうだ。そう「チバニアン(千葉時代)」である▲「カンブリア紀」「ジュラ紀」などの地質年代の名は地層などが見つかった土地にちなむとの話は聞いたことがある。だがどれも気の遠くなるような昔で、縁のある話と思わなかった。それがにわかに身近に聞こえる千葉時代である▲こんな名前になるのも、千葉県市原市の養老川沿いで見つかった地層が77万年前に地球の磁場の逆転した証拠を示しているからだという。地球史は115の地質年代で区分されるが、地磁気逆転は新たな時代を画す基準になるそうだ▲この千葉時代、絶滅したマンモスなども生息していた時代だった。命名が正式決定すれば現地に記念の金のびょうが打たれるという。ありがたいのは子供らの心に深く植え込まれる地球史への関心だろう。

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 「クルーズ船で入国し失踪」外国人 初の年間100人超 九州で全体7割
    2. 全国から注文殺到 福島名物「ラヂウム玉子」ロゴ入りTシャツが人気
    3. 飲酒運転で阪神高速逆走、正面衝突 4人軽傷被害 36歳男を逮捕
    4. 「介護しているのに文句ばかり」夫の口塞ぎ 妻を逮捕 容疑は殺人未遂 大阪
    5. 大坂選手「成功より幸福感大事」 コーチ契約解消で

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです