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SUNDAY LIBRARY

木村 衣有子・評『日本人ときのこ』岡村稔久・著

◆『日本人ときのこ』岡村稔久・著(ヤマケイ新書/税別900円)

 松茸と聞くと、あの香りがたまらないとか、土瓶蒸しがいいよねとか、そういう風流さよりも、真っ先に場末の居酒屋の、男女共用のトイレの壁にしばしば掲示されている狂歌を思い出してしまう私。

「急ぐとも心静かに手を添えて外にこぼすな松茸の露」

 友人に、この狂歌の作者や背景について探ってくれと頼まれてから5、6年たってしまったが、いまだ解明できずにいる。この『日本人ときのこ』を読んでも、分からなかった。ただ、松茸を男性器にたとえる、という言葉遊びは400年ほど前から存在したと知ることができた。当時はそんな川柳も数多(あまた)みられた。松茸はそれほどまでに親しみが持てて、そして喜ばれる存在だったとよく分かる。調理法は、今と同じく、焼くか、汁物にするか。また「味噌を少…

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