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健康狂想曲

健康への関心が今ほど高まっている時代はありません。あふれる情報や「健康であるべきだ」という圧力に、どこか息苦しさを感じている人もいると思います。日本人の置かれた健康をめぐる状況を探る連載「健康狂想曲」を展開します。

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第3章・データヘルス/1 「血糖値最悪都市」見えた

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兵庫県姫路市の「オーシャンカフェ」で、「スペシャルモーニング」をおいしそうに食べる同市の男性(40)=左。昼食もこの後、しっかり食べるという。健康状態は良好だ。右は通常のモーニングを食べる妻(30)。女性で「スペジャル」を食べる人も多いという=姫路市飾磨区今在家で、2017年11月5日、斎藤義彦撮影
兵庫県姫路市の「オーシャンカフェ」で、「スペシャルモーニング」をおいしそうに食べる同市の男性(40)=左。昼食もこの後、しっかり食べるという。健康状態は良好だ。右は通常のモーニングを食べる妻(30)。女性で「スペジャル」を食べる人も多いという=姫路市飾磨区今在家で、2017年11月5日、斎藤義彦撮影

 ●対策立案の材料に

 ナポリタン、空揚げ、フライドポテト、地元名物のアーモンドバターのトースト……。カロリーが高そうな料理が大皿に所狭しと乗る。兵庫県南西部、姫路市の「オーシャンカフェ」(竹原孝嗣オーナー)の「スペシャルモーニング」だ。同市は盛りのいいモーニングが有名だ。この店も“メガ盛り”が人気で、休日には行列ができスペシャルが1日80食は売れる。味は意外に上品で、ついつい平らげたが、後で胃にずしりときた。市内の会社員、古川貴晴さん(48)も毎月必ず来る。「質の高いものをたくさん食べるのが姫路の文化や」。だが、古川さんの健康診断の検査結果には要注意のサインが並び血糖値は高い。「楽しく、おいしく」と気にしていない。

 姫路市は、兵庫県が今年3月、40~74歳の約55万人分の健康診断ビッグデータをまとめた「特定健診データ解析報告書」で、最も不健康な自治体の一つにランキングされた。血糖値の2カ月間の推移を反映する指標「ヘモグロビンA1c」と中性脂肪がワースト1で、他の検査でも上位だ。市健康課が直感的に原因に挙げたのが「カロリーの取りすぎ」とモーニング。担当者は「ランキングは分かりやす過ぎる。健康対策の判断材料にな…

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