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金塊密輸 「職業的犯行」女5人に有罪判決 名古屋地裁

 韓国から中部空港に金塊計30キロ(約1億3000万円相当)を密輸入し消費税を免れたとして、関税法違反(無許可輸入)などに問われた女5人の判決で、名古屋地裁(安福幸江裁判官)は14日、韓国籍の愛知県岡崎市明大寺町大圦、無職、李芳子被告(67)に懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。他の4人は懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年)とし、金塊30キロも没収するとした。

 安福裁判官は「組織的・職業的犯行で、密輸に不可欠な役割を果たしており、非難に値する」と指摘した。李被告については依頼主だった50代の韓国籍の女と連絡を取り合い、他の4人を誘ったなどとして「中心的な役割を担い、刑事責任は最も重い」と述べた。

 一方、5人は密輸で従属的な立場で事実を認めて反省しており、家族が監督を誓っているなどとして全員に執行猶予を付けた。

 判決などによると、李被告ら5人は依頼主の女と共謀して昨年12月12日、金塊を1人10個(計10キロ)ずつ下着などに隠して韓国の仁川空港で航空機に搭乗し、中部空港に到着した際、税関に申告せず消費税計約1007万円を免れたり免れようとしたりした。持ち込んだ金塊計50キロのうち20キロは依頼主の女に渡り、見つかっていない。【道永竜命】

アルバイト感覚で加担

 「旅費が浮くなら」「みんなと一緒なら」。公判の被告人質問では、近所の主婦仲間5人がアルバイト感覚の軽い気持ちで、事件に加担していたことが浮かび上がった。

 李被告は密輸の依頼を「怖いから嫌だ」と再三断ったが、何度も頼まれるうち「簡単にできるのかという気持ちになった」という。他4人を「ただで韓国に行ける」と誘い、4人もためらいつつ最終的に、旅費全額と金塊1個につき1万円を支払うとの誘いに飛びついた。「税関で捕まっても税金を払えば終わる」と考えて、何度も密輸を繰り返した。

 金塊密輸は繰り返すほど利益が増える。李被告は税関に密輸を発見された後、依頼主の女から「金塊を取り戻してくれたら1000万円渡す」と告げられた。

 「逮捕までされると思っていなかった」。5人は安易な行動を悔やみ、涙ながらに反省の言葉を述べた。5人を「運び屋」に仕立てた女の行方は分かっていない。【道永竜命】

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