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演劇

イキウメ「散歩する侵略者」 現代照らす愛の物語=評・濱田元子

 痛いほど切ない愛の物語である。前川知大作・演出で2005年の初演以来改訂を重ね上演され、映像化もされた劇団イキウメの代表作。新演出の今回、前川の真骨頂であるSFワールドからの現代社会の照射は、よりシンプルで鋭い。

 舞台は日本海に面した小さな港町。特定の概念について理解できなくなる奇病がはやり、一方で隣国との軍事的緊張が高まり、同盟国の基地がある町には不穏な空気が漂う。物語は3日間の行方不明の後、別人格になって発見された加瀬真治(浜田信也)と、不仲だった妻鳴海(内田慈)の関係を軸に展開…

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