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健康狂想曲

健康への関心が今ほど高まっている時代はありません。あふれる情報や「健康であるべきだ」という圧力に、どこか息苦しさを感じている人もいると思います。日本人の置かれた健康をめぐる状況を探る連載「健康狂想曲」を展開します。

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第3章・データヘルス/2 突き動かされた血圧通信簿

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フィットネスクラブでエクササイズ「ボディーステップ」に汗を流す久保弓子さん(左)=埼玉県深谷市のJOYFIT深谷で
フィットネスクラブでエクササイズ「ボディーステップ」に汗を流す久保弓子さん(左)=埼玉県深谷市のJOYFIT深谷で

 ●通知を見て行動へ

 大音響のダンス音楽が鳴り響く埼玉県深谷市のフィットネスクラブ。久保弓子さん(51)が、上半身も動かしながらステップに乗っては下りるエクササイズ「ボディーステップ」に取り組む。ボクササイズと計約2時間汗を流すクラブ通いを週3回にし、運動量を確保している。

 久保さんを突き動かすのは、勤務先の自動車部品大手ボッシュの健康保険組合(約1万7000人加入)から送られてくる「健康サポート便」だ。健診の検査数値が所属事業所の同じ年齢層に比べどの位置にあるのか、一目でわかる散布図「みんなと比べて私は…あなたの健康ポジション」が添付されている。久保さんは中性脂肪と血圧、血糖値の指標「ヘモグロビンA1c」で平均値を超えていた。「自分より悪い人はあと何人だ……と危機感を感じた」。さらに「リスクチャート」では、いったん減っていた中性脂肪がリバウンドした経年変化もわかる。生活習慣病が進むと「足の切断、失明、人工透析」のリスクがあることも黒々と目立つように書かれている。久保さんは「運動して何とか健康を維持できそう」と話す。

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