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ドキュメント

東京ごみストーリー/10止 偏見を越えた「誇り」

園児たちにごみの話をする「ふれあい指導班」のメンバー=東京都杉並区で2017年9月5日午前11時10分、成田有佳撮影

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 人が生活する上で生み出されるごみは、臭くて汚い。そこに職業差別が生まれた。

 東京23区の収集作業員を都が一括採用していた時代。自宅から遠い勤務地に配属する慣習があった。近隣に職業を知られると、いわれのない差別や偏見に家族が巻き込まれるのではないか、子どもがいじめられるのではないか。そんな不安があった。家族にさえ仕事の内容を隠し続けた人がいた。事務職を装って背広姿で出勤し、定年を迎えた人がいた。

 採用が区ごとになり20年弱。時代は変わったかに見える。だが、回収への不満から清掃事務所に来た男性が暴言を吐いた。「ごみ屋がえらそうに」。そのとき、職員は言い切った。「ごみ屋ではありません。清掃職員です」。仕事への自負と、ごみを取っているだけではない自信が彼にはあった。「『職業に貴賤(きせん)なし』というけれど、人の心から差別意識をなくすのは難しい。でも、どんな人でもごみを出す。誰が出したごみでも…

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