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トーク

井浦新&瑛太 25日公開、映画「光」で共演 日常に潜む狂気と暴力性

映画「光」に出演する俳優の井浦新(左)と瑛太=大阪市北区で、菅知美撮影

 人間の奥底に潜む狂気を描き、直木賞作家・三浦しをんの異色作とも呼ばれる同名小説を映画化した「光」(25日公開)。中学時代に人知れず殺人を犯した主人公の信之役を井浦新、その過去をネタに信之を脅迫する幼なじみの輔(たすく)役を瑛太が演じる。

     互いに熱望していた初共演が実現した。井浦は「瑛太君には僕にはない芝居の幅広さや、ずば抜けた存在感がある。彼が演じた輔に心をえぐられた」と語る。瑛太は「新さんはただ立っているだけで、演じているキャラクターの深みを感じさせる。原作や台本を超えるすさまじい熱量と冷酷さがあった」。

     原生林が生い茂る小さな島で育った信之と輔。父親から激しい虐待を受ける輔は信之を兄のように慕うが、14歳の信之はその存在をどこか疎ましく思っていた。ある日、信之は恋人の美花に乱暴した男を殺してしまう。その直後、島全体を津波が襲い、すべてを流し去る。25年後、都会で妻子と暮らす信之の元に輔が殺人の証拠を持って現れる--。

     日常に潜む暴力性を浮き彫りにする作品だ。撮影中、大森立嗣監督は「好きなようにやれ」「どんどんぶち壊せ」とけしかけたという。あるシーンで、輔の首を絞めるという台本にない行動に出た井浦は「輔の顔がいとおしくて、憎しみを超えて『楽にしてやりたい』という気持ちがあふれた」と振り返る。瑛太は「原作を読んで、役作りの必要はあまりないと思った。信之という相手を感じて動くのが輔。頭で考えるのではなく野生のままにぶつかり合い、芝居で遊ばせてもらった」と語る。

     音楽は「テクノの巨匠」ジェフ・ミルズ。冒頭から爆音が鳴り響き、異様な世界へ引きずり込む。瑛太は「『説明』や『理解』を排除した常識を裏切る音楽。衝撃的な映画になった」。【村瀬優子、写真・菅知美】


     ■人物略歴

    (左)いうら・あらた

     1974年生まれ。「終盤に輔が叫び声を上げるシーンでは、島の野性的な自然が画面に迫り、『生』を感じる。作品を象徴する場面になっています」


     ■人物略歴

    (右)えいた

     82年生まれ。「撮影初日は『新さんはどんな人なんだろう?』とミリ単位で観察しました」

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