「看板の字、とっても味がある。ありがとうね」
10月下旬、熊本地震の被災者約1200人が暮らす熊本県益城(ましき)町の「テクノ仮設団地」。部屋のふとんに横たわる県立特別支援学校高等部2年、橋村ももかさん(16)に熊本学園大学教授の弁護士、東(ひがし)俊裕さん(64)が笑いかけた。脳性まひで重い障害を持ち、両目のまばたきと足の動きでコミュニケーションを取るももかさん。頬を緩めると、傍らで母りかさん(45)がうなずいた。
仮設の狭い部屋では車椅子が使えず、ももかさんは寝たきりでいることが多い。そんな暮らしも1年を超えた。自らも右足が不自由で車椅子に乗る東さんは書が得意なももかさんに揮毫(きごう)を依頼した。<障害者がともに暮らせる地域創生館>。筆は自力で握ることができ、介助者に手を添えてもらいしたためた筆致はおおらかだ=4面に写真。
この記事は有料記事です。
残り334文字(全文704文字)
毎時01分更新
◇塩ひとつまみ、うまみ凝縮 大寒も過ぎ、冷え込みは今が本番…
「気がつくと、所持金は103円でした。4日の仕事始めに出勤…
かつて多数のテロ・ゲリラ事件に関与し、犠牲者を出してきた過…