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過労死

仕事で死んだらあかん 遺児の詩に曲付けCD完成

楽譜とCDを持つ山本友英さん=宮崎市青島のホテルで2017年9月29日、塩月由香撮影

 過労自死で父を亡くした遺児が作った詩に曲を付けたCDが完成し、宮崎市内の過労死シンポジウムで17日夜、披露された。元南九州大教授で作曲家の山本友英さん(84)=高鍋町=が曲をつけた。関係者は「曲を通して多くの人に働き方を見直してもらえれば」と願っている。【塩月由香】

 曲名は「ぼくの夢」。作詞したのは自死遺族の「マー君」(年齢などは非公開)。2000年に過労自死し、公務災害認定された和歌山県の公務員男性(46)の遺児で当時小学1年生だったマー君が母親に語った言葉を基にしている。10年ほど前から一遍の詩として全国の過労死遺族らの間で大切に読み継がれてきた。

 曲は1番で「大きくなったら博士になりたい」「そしてドラえもんに出てくるようなタイムマシンをつくる」とし、タイムマシンができたら父親が亡くなる前の過去に行き「仕事にいったらあかん」と呼び掛ける。

 2番は大学生になったマー君がこのほど書き加えており「仕事のための命じゃなくて、命のための仕事だと僕は伝えたい」と訴える。

 山本さんは今春、知人で全国過労死弁護団全国連絡会議幹事長の川人博弁護士からCD化の話と一緒に作曲の依頼を受けた。山本さんは「詩を読んでいるうちにマー君の気持ちが伝わってきて、その日のうちにメロディーが浮かんだ」と振り返る。完成した曲は約3分で、フルートの音色と童謡風のメロディーに乗せ、過労死防止を呼び掛けている。歌は夫婦デュオ「ダ・カーポ」が担当、CDは8月に完成した。

 宮崎市内で17日夜にあった「過労死等防止対策推進シンポジウム」では曲が流され、参加者は配られた歌詞を見ながら口ずさんでいた。

 山本さんは「今まさに家族の働き方を心配している多くの人に聞いてほしい」と話している。問い合わせは西田・山田法律事務所0985・29・6077。

「僕の夢」 マー君作詞

大きくなったら僕は 博士になりたい

そうしてドラえもんに出てくるような

タイムマシンをつくる

僕はタイムマシンに乗って

お父さんの死んでしまう前の日にゆく

そして「仕事にいったらあかん」て言うんや

大きくなっても僕は 忘れはしないよ

得意な顔して作ってくれた

パパやきそばの味を

僕はタイムマシンに乗って

お母さんと一緒に助けにゆこう

そして「仕事で死んだらあかん」て言うんや

仕事のための命じゃなくて

命のための仕事だと 僕は伝えたい

だから「仕事で死んだらあかん」て言うんや

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