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長崎からボリビアに渡った花嫁 半世紀後、明かされた被爆

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ともに被爆した亡き父への思いを語る米倉藤子さん=ボリビア・サンフアンで8月30日
ともに被爆した亡き父への思いを語る米倉藤子さん=ボリビア・サンフアンで8月30日

 国連で今年7月に採択された核兵器禁止条約の条文に文言が盛り込まれた「ヒバクシャ」は海外にもいる。肥沃(ひよく)な土地を求めて古里を後にした移住者や祖国に戻った外国人らで、総数の3209人(今年3月現在)は全被爆者の2%を占める。南米・ボリビア。約束の地と夢見て59年前に海を渡った18歳の花嫁は、自身が閃光(せんこう)を浴びた事実を知らなかった。長崎に残した父の思いに気付いた今、揺れる胸の内を明かした。【平川哲也】

 ボリビア第2の都市サンタクルスから北西に約140キロ。かつて「犬も通わぬ」と皮肉られたぬかるみの悪路は舗装路に変わり、掛かる看板は漢字で「日本人移住地」とある。夏季休暇で旅した乾期、その朝はスールと呼ばれる南風が吹いた。うすら寒い風が土煙を巻き、約720人の日系人が住むサンフアンの街はかすんで見えた。

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