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名古屋城

障害者団体「天守閣エレベーター設置して」

名古屋城が木造復元された際にはエレベーターを設置するよう求めた辻直哉さん。右奥は現在設置されている外部エレベーター=名古屋市中区の名古屋城で2017年11月21日、三上剛輝撮影

「史実に忠実な復元」と名古屋市が設置しない方針示して

 名古屋城天守閣の木造復元事業で名古屋市がエレベーターを設置しない方針を示したのを受け、愛知県内29の障害者団体が加盟する「愛知障害フォーラム」(ADF、事務局・名古屋市)が21日、方針の見直しを市に申し入れた。市は「史実に忠実な復元」と「誰もが使いやすいデザインの実現」の両立を検討し、今年度中にエレベーターを設けるかどうか最終判断する。

     ADF事務局長の辻直哉さん(45)は「車椅子やベビーカーの利用者、足腰の弱い高齢者らを排除することにつながり、怒りを覚える。誰もが安心して楽しめる公共建築物にしてほしい」と訴えた。

     事業者の竹中工務店は当初、地下1階~地上1階と地上1~4階に小型エレベーター計2基を整備する案を示した。だが、「忠実な本物の復元」にこだわる河村たかし市長の意向もあり、市はエレベーターでなく、階段の壁に取り付けたレールを伝って昇降する「チェアリフト」などを整備する代替案をまとめた。

     この案についてADFのメンバーは「重度障害者は使えない」と反発。車椅子からの乗り換え時や昇降途中で転落する危険性もある。車椅子利用者が団体で訪れた場合、一度に大勢で昇降できない。

     名古屋城総合事務所の西野輝一所長は「すべての人が上れる天守閣としたい。障害者の方の意見を聞く機会を設け、今の案で対応が難しい場合は、エレベーター設置も含めて検討する」と述べた。

     戦後に再建された鉄筋コンクリートの現天守閣は外部に1基(定員11人)、内部に2基(定員計46人)のエレベーターがある。21日、長男(2)をベビーカーに乗せてエレベーターを使った主婦(35)は「おんぶして回るのは大変で、エレベーターはありがたい」と話した。【三上剛輝】

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