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ジンバブエ

ムガベ大統領辞任 植民地主義の傷も体現=前ヨハネスブルク支局長・服部正法

 ジンバブエ独立以来37年にわたって国を率いたロバート・ムガベ大統領の政権が倒れた。ムガベ氏の知名度は日本ではさほど高くないが、欧米では極めて高い。「独裁者」「圧政」「腐敗」といったアフリカ政治に言及する際に繰り返し語られる負の側面を体現した人物と見なされてきたからだ。

 実際、暴虐ぶりはひどかった。政権基盤固めを進めていた1980年代、反ムガベ派武装勢力を鎮圧する際に市民ら約2万人を虐殺した。「疑わしいだけで射殺する。子供も老人も女性も理由なく殺された」。2013年に首都ハラレで取材した際、治安当局の元関係者はそう振り返った。苛烈な弾圧で国民に恐怖を植え付け支配を確たるものにした。この関係者も人目を避けて車中で取材に応じざるを得なかった。

 大統領選の第1回投票で野党候補がムガベ氏の得票率を上回れば、野党支持者らを弾圧し死者や避難民が多数発生、野党候補は決選投票辞退に追い込まれる。世界有数とも指摘されるダイヤモンド鉱山からの収入は、国庫でなくムガベ氏の周辺や軍などに流入している疑惑も持ち上がった。「やりたい放題」の国家運営だった。

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