遺伝性乳がん

1割が予防切除 4病院、遺伝子変異判明

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 2012~14年に全国4病院で、240人に遺伝性の乳がん・卵巣がんの発症に関わる遺伝子の変異が見つかり、発症予防のために約1割に当たる26人が乳房切除、約4分の1の62人が卵巣・卵管の摘出手術を受けていたとの分析結果を、研究団体「日本HBOCコンソーシアム」が国際専門誌に発表した。国内でこうした検査の状況や患者の選択が明らかになるのは初めて。【下桐実雅子】

 遺伝性の乳がんや卵巣がんは、米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが乳房の予防切除をしたことで関心が高まった。同団体は16年から、変異があると乳がんや卵巣がんになる可能性が高まる「BRCA」という遺伝子検査を受けた人の情報を集める事業を本格化し、先行実施していた4病院が受診者の同意を得て登録したデータを分析した。

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