漫才の世界に飛び込んだものの、なかなか売れっ子になれない若手芸人の徳永(菅田将暉)が営業先の熱海の花火大会で出会ったのは、天才肌で異端児の先輩芸人、神谷(桐谷健太)。それぞれにコンビを組みながら弟子と師匠となったふたりは、ともに時間を重ねていく。又吉直樹の芥川賞受賞作を、芸人で監督でもある板尾創路が映画化。
原作の印象的なエピソードを忠実にすくいあげながら、ふたりが歩いた10年間の光と影を描き出す。大阪出身の菅田と桐谷は会話のテンポ感が抜群で、ふたりの好演によって次第にすれ違っていく展開の切なさが際立った。絶妙なかけあいで笑わせつつ、相方への思いを漫才にのせて伝えるシーンは見る者の涙腺を刺激。客席の空気感も非常にリアルで、お笑いへの愛情を持つ板尾監督だからこそ撮れたシーンといえるのではないか。夢と現…
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