言葉の意味は時の移ろいと共に変容する。だが、近年の日本で「保守」ほど指し示す対象が変わった言葉はそうあるまい。かつて革新陣営から「反動」と批判されたが、今や護憲派の野党政治家までもが保守を自任する。衆院選でも「保守」と「リベラル」のレッテルの貼り合いが繰り広げられた。現代の保守とは何か。
政治学者の丸山真男が、こんな面白いことを言ったことがある。
「日本に保守主義が知的および政治的伝統としてほとんど根付かなかったことが、一方進歩『イズム』(主義)の風靡(ふうび)に比して進歩勢力の弱さ、他方保守主義なき『保守』勢力の根強さという逆説を生む一因をなしている」と。
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