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リビア

アフリカ系移民を奴隷売買か 国連、調査要求

リビア海軍に救助され基地に着いた移民ら=トリポリで4日、ロイター

 【カイロ篠田航一】アフリカから欧州を目指す移民・難民の経由地となっているリビアで、アフリカ系移民が奴隷として競売にかけられているとみられる映像が米CNNの今月の報道で明らかになり、波紋を広げている。国連のグテレス事務総長は「人道に対する犯罪だ」と非難し、徹底調査を求めた。AFP通信によると、フランス政府はこの問題で国連安全保障理事会の緊急会合の開催を求める意向を示した。

 国連が支持するリビア統一政府(GNA)は23日、疑惑を調査し関与した者を処罰する方針を表明した。

 映像は8月に携帯電話で撮影されたとみられる。CNNは場所を「リビア国内」としか明かしていないが、夜間に屋外でアフリカ系移民2人が400リビア・ディナール(約3万2000円)から競りに出される様子が映っている。競売人が「700、800」と声を上げ、2人は最終的に1200リビア・ディナール(約9万6000円)で「落札」された。体格がいいため農場労働者として売られたという。リビアではこうした人身売買が日常的に行われている模様だ。

 報道を受け、映像はインターネット上で拡散し、在フランスのリビア大使館前では抗議デモが起きるなど憤りの声が上がっている。

 リビアは2011年のカダフィ政権崩壊後、複数の勢力が支配地域を独自に統治する内戦状態に突入し、過激派組織「イスラム国」(IS)も伸長するなど治安が極度に悪化している。

 混乱の中、ナイジェリア、マリ、ニジェールなどアフリカ諸国からの移民・難民が地中海を渡って欧州を目指す通過拠点となり、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると昨年は約10万人がリビア経由でイタリアなどに渡ったという。

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