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余録

「世界で一番美しいのは誰?…

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 「世界で一番美しいのは誰?」。グリム童話「白雪姫」の中で王妃が魔法の鏡に問いかける。そんたくなしに「白雪姫」と答えてみせた鏡は、信頼できる情報源と呼べるかもしれない▲同じ質問を米アップル社のスマートフォンに音声で投げかけてみた。返ってきたのは、「友よ、それはあなたです。あなたは世界で一番美しい存在です」。この信頼性は問うまでもないが、スマホ上の答えでもよく使われる検索エンジン、グーグルの回答内容が最近、議論になっている▲調べたい言葉を入力すると、意味や関連する記事の一覧を表示するのが従来型の検索だ。それに対し、画面の最初に他より目立つ形で短い奨励回答を載せるケースが増えてきた。ダイレクトアンサーなどと呼ばれる▲「富士山の高さ」のような答えが明快な場合は単純だ。ところが、原因や評価を問う検索となると微妙になる。個人のブログを出所とする不正確な情報が奨励回答として登場することもあれば、企業の宣伝や個人の主張を採用してもらう方法を指南するサービスもある▲自分の予定や、疑問への回答を教えてくれるAI(人工知能)スピーカーが、スマホの次の大型商品として注目されている。音声回答が日常になるにつれ、一つの短い答えである奨励回答は、より幅を利かせそうだ▲「OKグーグル、憲法9条は必要?」。若者が普通にスピーカーに相談する日が来るかもしれない。その回答、信じてもいいですか? 魔法の鏡なら、何と答えるだろう。

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