修理していたくぎ打ち機から突然、くぎが飛び出し、技能実習生のベトナム人男性(26)の左目を貫いた。救急搬送され、眼球破裂とくも膜下出血で数日間、意識が戻らず、失明した。
この男性は2015年5月、千葉県松戸市の工事現場で事故に遭った。修理の際は機械にくぎが残っていないことを確認し、電源を抜くのが決まりで、不注意が招いた事故だった。男性は約2カ月後に退院し、実習を受け入れた建築会社のアパートで別の実習生と暮らし、通院し始めた。
ただ、入院中に会社を自主的に辞めたことになっていた。事故から約25日後の退職とされ、休業補償費はこの間の20日分(約12万円)しか支給されなかった。退職しても症状が安定するまでの間は補償されるが、その分は個人での請求になる。労災の知識もない男性が手続きできるはずもなく、退職後の補償は受けられなかった。
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