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ドイツ

社民党が大連立を視野 党内不満受け方針転換

 【アーヘン(独西部)中西啓介】メルケル独首相率いる国政会派・キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を軸とする連立協議の決裂を受け、政権参加を拒んできた第2党の社会民主党は23日、CDU・CSUとの大連立も視野に再検討する方針を固めた。社民党内で「大連立に協力しない」と主張し続ける党執行部への不満が高まり、シュルツ党首が方針転換を迫られた形だ。

     戦後初の内閣不成立による再選挙を回避するため各党と協議しているシュタインマイヤー大統領は23日午後、シュルツ氏と会談した。CDU・CSUと中道の自由民主党(FDP)、左派の緑の党による3会派連立協議の再交渉が見込めない中、自身の出身政党である社民党に大連立の継続を検討するよう求めたとみられている。

     独メディアは24日、シュタインマイヤー氏が30日にもCDU・CSUと社民党の3党首を大統領府に招き4者会談をすると報じた。大連立発足に向けた仲介をするとみられている。

     社民党執行部は大統領との会談後に協議。協議後、ハイル幹事長は「社民党は対話の道を閉ざさない」とする方針を説明。大統領による仲介の行方によっては協議に応じる方針だ。メルケル氏は「大連立には多くの成果があった」と述べ社民党との協議を求めており、大連立が継続されれば、政治空白を早期に回避し安定政権が樹立されることになる。

     社民党は9月の総選挙で戦後最低の得票率に沈んだ。選挙後も復調のためのシナリオが描けず、再選挙になれば議席を減らす可能性が高い。そうした中で「再選挙を恐れない」と訴えるシュルツ氏に、失職を恐れる党所属の国会議員の間では不信感が広がっている。主要派閥も大連立を容認する中、12月の党大会で党首続投を目指すシュルツ氏にとっては厳しい状況が続く。

     独紙ツァイトは「他により良いものがない以上、社民党は連立拒否をあきらめろ」とする記事を掲載。仮に再選挙をしても結果に大差がなく、破談した3会派連立か、大連立以外に安定政権樹立の見通しが立たないことを指摘する。多くの独主要メディアが同様の論説を掲げており、社民党に政権参加を求める圧力が高まっている。

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