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スマホ決済、現金消えた スウェーデン、パンも献金も

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カウンターに「現金支払い禁止」の告知板を置いたカフェバー。店の奥にあるレジの中は空っぽだという=ストックホルムで19日
カウンターに「現金支払い禁止」の告知板を置いたカフェバー。店の奥にあるレジの中は空っぽだという=ストックホルムで19日

 「支払いはスウィッシュで。クレジットカードより便利だから」。スウェーデン・ストックホルム南部の駅前の路上。通行人に雑誌を売っていたホームレスのラスさん(73)は笑顔で呼びかけた。「スウィッシュ」はスウェーデンの大手6銀行が共同運営するスマートフォンの決済アプリ。ラスさんが首にかけたカードに記された携帯電話番号にメッセージを送れば、支払い完了だ。一方、すぐ近くで「施し」を求めていた物乞いの男性(48)が持つ紙コップには、通貨クローナは一枚もなかった。「みんな現金を持たなくなったんだ。外国人がくれるユーロが頼りだよ」。男性はうつろな目でつぶやいた。(3面に「鳴動フィンテック」)

 2012年に運営を開始したスウィッシュは、携帯番号と銀行口座がひも付けされ、店での支払いや個人間のお金のやりとりが瞬時にできる。国民の半数以上が使い、若年層(19~23歳)の利用率は95%に達する。中央銀行のリクスバンクが実施した調査では、財布に現金を入れていない人は15%に達した。

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