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余録

日本では多くの漫画の主人公が…

 日本では多くの漫画の主人公が、関係する自治体の「住民」と認められている。2003年に手塚プロダクションのスタジオがある埼玉県新座(にいざ)市が、鉄腕アトムを特別住民登録した頃から広がったらしい▲クレヨンしんちゃんは原作と同じ埼玉県春日部(かすかべ)市、ドラえもん、ゲゲゲの鬼太郎はそれぞれ作者が暮らした川崎市と東京都調布市に住む。鉄人28号は大きなモニュメントがある神戸市に登録され、両津勘吉(りょうつかんきち)巡査はもちろん東京都葛飾区の住民だ▲法的根拠はない。キャラクターを描いた特別住民票を配布するなど自治体のPRが狙いだ。ゆかりのある動物やゆるキャラを特別住民登録するケースもある。愛されるキャラクターが同じ街の住民と聞いて怒る人は多くはあるまい▲香港に拠点を置く米企業が開発した女性型ロボット「ソフィア」は人工知能(AI)を備え、表情豊かに話すロボット界のスターだ。だが、サウジアラビアが10月下旬に市民権を与えたと発表すると、世界中から批判が殺到した▲ポスト石油の時代に備えロボット産業誘致を目指すPRのはずが、ツイッター上には「女性の権利は認めないのに」「ソフィアは首をはねられる最初のロボットになるだろう」といった書き込みがあふれた▲直後に王族多数が拘束され、同国の権威主義的体質が注目されたことも影響した。市民権付与を「名誉」と話したソフィアは今ならどう答えるだろう。ロボットには優しい日本だ。「住民」と認めて救いの手を差し伸べる自治体はないか。

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