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著者のことば 森本あんりさん

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森本あんり「宗教国家アメリカのふしぎな論理」
森本あんり「宗教国家アメリカのふしぎな論理」

 ■宗教国家アメリカのふしぎな論理 森本(もりもと)あんりさん NHK出版新書・842円

富と成功、肯定する風土

 「反知性主義には、本当は、社会を肯定的な方向にも変える力があります」。近年、日本で流行語になった「反知性主義」。日本では、「無教養なポピュリズムの土壌」程度の意味で使われがちな言葉だ。前著「反知性主義」でブームの火付け役と「誤読」された宗教学者が、改めてその本場、米国の精神風土を論じた。

 そもそも、米国は「西欧のキリスト教を不純だと拒否した、ピューリタンたちが建国した国です」。いわば、宗教的な原理主義が土台にある。西欧諸国と違い、中世までの歴史的遺産と妥協する必要がない人工的な近代国家ゆえ、米国で「土着化」したキリスト教からは「何事もやろうと思えばできるという『意志力への崇拝』が生まれました」。

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