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LGBT

農業で雇用 水戸の当事者社長「自分らしく働く場を」 笠間で米や野菜を栽培 /茨城

 性的少数者(LGBTなど)が自分らしく働ける場所を作ろうと、当事者が農業に取り組んでいる。LGBTへの理解は進みつつあるが、雇用環境が整っているとはいえず、担い手不足の農業で性的少数者の雇用を作り出すのが目標だ。【篠崎真理子】

     性同一性障害の人の性別適合手術などをサポートする会社「ジーピットネットワークス」(東京都新宿区)の井上健斗社長(32)=水戸市在住=は、昨年から田畑約4ヘクタールを所有する笠間市の農家のもとで、稲や野菜を栽培している。収穫した米のうち約2トンを同社が買い取り、近くインターネットを通じて独自ブランドで販売する。

     井上さんは女性として生まれたが、手術などを経て、今は体も戸籍も男性だ。LGBTの当事者から「仕事に就けない」「カミングアウトできず自分らしく働けない」という相談を受けてきたことを踏まえ、自分たちで雇用の場を作ろうと同社の事業として農業に取り組むことにした。

     2回目の収穫となった今秋、LGBTの当事者らが訪れ、2日間で計約60人が慣れない鎌を手に稲刈りを体験した。

     LGBTの問題に関心があって参加したという東京都足立区の会社員、内山亜紀さん(30)は「身近にLGBTの人がいないので知らないことだらけだったが、話してみたら特別な人ではないと感じた」と話した。

     今年は、自分たちの活動を「農家まっつら」と名付け、近く開設する同名のホームページで販売する。「まっつら」は茨城の方言で刈った稲の束をまとめる稲ひもを意味し、多様な人をつなげるという願いも込めた。

     井上さんは「まだまだLGBTには偏見もあり、つらい思いをしている当事者がいる。この事業を通じて、そうした人が少しでも生きやすくなってほしい」と話す。

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