「パンパン、パンパン」。山中の谷間の集落で銃声がこだました。「政府軍と離脱メンバーの銃撃戦だったようだ」。コロンビア西部カウカ県コリントの農家、ブランカ・リベロスさん(44)が11月中旬の出来事を不安げに振り返った。離脱メンバーとは、政府との和平合意を受け入れず、今もゲリラ活動を続ける「コロンビア革命軍」(FARC)のかつての構成員を指す。
FARCは長年、コカインの原料コカの流通を押さえ、活動の資金源としてきた。政府との和平合意に基づき、コリントなど支配下にあった地域のコカ栽培地を放棄。「権力の空白地」では今、支配を目指す離脱メンバーや他の麻薬組織と政府軍が入り乱れた戦闘が繰り広げられている。
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