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平成の記憶

「写真でみる重大ニュース」

記者会見で「平成」と書かれた額を掲げ、新元号を発表する小渕恵三官房長官=首相官邸で1989年1月7日、酒井孝一撮影

 天皇陛下の退位、皇太子さまの即位とともに改元の日が固まりました。毎日新聞は、平成の時代をテーマ別に振り返る企画「平成の記憶」をスタートします。政治、経済、事件、災害、スポーツ、科学……。さまざまな分野に光を当て、この時代の約30年の歴史をたどります。

    長引く不況 格差拡大 ネット普及 社会激変

     2019年5月1日の改元が固まった。1989年に始まる平成の時代は、30年で終わりを迎える。この時代、私たちはどんな歴史を刻んできただろう。

     昭和末期から続いた地価と株価の上昇は、平成に入ってピークに達した直後に下落に転じた。バブル崩壊だ。景気は低迷し、失業率の増加や貧困の広がりをもたらした。少子高齢化も進んだ。

     パソコンやスマートフォンの普及は暮らしや経済活動を大きく変えた。だれもがインターネットを通じてさまざまな情報を利用し、世界に発信することができるようになった。コミュニケーション手段の多様化を背景に、個人の価値観の違いも幅広く認められるようになった。一方で地域や集団のつながりは希薄になりつつある。

     未曽有の災害にも直面した。史上最悪の津波被害と原発事故を引き起こした東日本大震災。私たちの生活は安全な基盤の上に成り立っているという考えが覆された。被災地は復興の途上だ。

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