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時代の風

各界の文化人が、それぞれの視点で混迷する時代を読み解きます。

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深刻な所有者不明土地=元総務相・増田寛也

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増田寛也氏=宮本明登撮影
増田寛也氏=宮本明登撮影

準公有化を提案したい

 はなから私事になり恐縮だが、筆者は1977年に建設省(現・国土交通省)に入った。田中角栄元首相の「日本列島改造論」を引き金とする地価高騰の余韻が残る頃で、国土庁で国土利用計画法を担当した際に「規制区域」制度の発動を検討するよう命じられた。この制度は土地投機を抑制するため全ての土地取引を知事の許可の下におく究極の策で、今に至るまで一度も発動されたことはない。これが筆者の土地問題との初めての出合いであった。

 86年から茨城県庁に出向した際は、全国的なゴルフ場などのリゾート開発ブームで、企業が山林、原野を買いあさる姿を見た。建設省に戻り、都市計画法を担当した90年当時はバブルの最盛期である。銀行が不正融資に走るなど、土地をめぐる人々の欲望がむき出しになった時代だった。

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