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旧優生保護法を問う

旧優生保護法下で不妊手術を強制された障害者らの記録に関する毎日新聞の全国調査で、強制手術を受けた人の約8割に当たる1万2879人の資料が確認できなくなっていることが判明した。「記録のない被害者」をどう特定し、救済につなげるか。

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旧優生保護法

未来砕いた強制手術 結婚・出産、別の人生あった 宮城の女性と家族「実態解明を」

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「障害者らへの不妊手術の実態を明らかにしてほしい」。訴訟に踏み切る女性(右)と義理の姉が訴えた=宮城県内で2017年11月25日午後2時17分、遠藤大志撮影
「障害者らへの不妊手術の実態を明らかにしてほしい」。訴訟に踏み切る女性(右)と義理の姉が訴えた=宮城県内で2017年11月25日午後2時17分、遠藤大志撮影

 「望まない不妊手術を受けた人がたくさんいたはず。裁判をきっかけに実態解明が進んでほしい」--。旧優生保護法(1948~96年)の下で「優生手術」と呼ばれた不妊手術を強いられた宮城県の60代女性が来年1月にも、国家賠償請求訴訟を仙台地裁に起こす。女性の家族は、県の記録に食い違いがあることなどから不妊手術の理由とされた「遺伝性精神薄弱」との診断にも首をかしげる。意思をうまく伝えられない女性に代わり、家族が裁判の意義を訴えた。【遠藤大志】

 「おなかがいつも痛くて痛くて仕方なかった」。女性は10代で卵管を糸で縛る不妊手術を受けた後、痛みに悩まされ続けた。20代後半で卵巣嚢腫(のうしゅ)と診断され、右卵巣を摘出。不妊手術を理由に地元の男性との縁談も破棄された。失意を表すかのように生々しい手術の痕が今も腹部に残っている。

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【旧優生保護法を問う】

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