内戦中、多くの殺人や誘拐に関与した左翼ゲリラ「コロンビア革命軍」(FARC)。その政治参加や事実上の恩赦を認めた和平合意に対し、遺族らの評価は分かれたままだ。
「とてもつらく、心が痛かった」。マルタ・ルースさん(63)は、ボゴタの自宅近くの社交クラブで30人以上が死亡した2003年2月の爆弾テロ事件を振り返る。いずれも大学生だった次男アレハンドロさん(当時20歳)は死亡、長男フアンカルロスさん(37)は意識不明の重体となった。幸いフアンカルロスさんは意識を回復し、半年のリハビリを経て大学に復帰できた。
その後、FARCメンバーのテロへの関与が裏付けられるなど事実関係が判明。友人らの精神的な支援を受けるにつれ、ルースさんは「次男は二度と帰ってこず、現実を受け入れなければならない。FARCに対する憎しみはない」と思えるようになったという。
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