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LGBT

足で集めた世界事情 2カ月かけ21カ国・地域

LGBTの権利擁護に関する先進国を訪問する旅で、8月に台湾を訪れた藤原直さん=藤原さん提供

 女性の体で生まれたが性別を変更して男性として暮らす藤原直(なお)さん(39)=大阪市旭区=は今夏、性的少数者(LGBTなど)の権利擁護について先進的な取り組みをしている海外諸国を訪ね、2カ月余りかけて世界一周をした。「LGBTはどこにでも当たり前にいる。世界で見聞きしたことをどう生かせるか考えたい」と全国で講演活動を続け、6日には地元の大阪市で演台に立つ。

    6日、大阪で報告会

     世界一周のきっかけは、2003年から5年間暮らしたニュージーランドでの経験だ。京都で保育士をしていたが、自分を明かせない居心地の悪さからワーキングホリデーを使って渡航した。同性婚の制度化前だったが、休日に広場で堂々と過ごす同性カップルに驚いた。「世界の進んだ状況が伝われば日本も変わるのでは」。昨秋、勤務先の保険代理店を退職したことを機に挑戦を決めた。

     資金調達に加え、自身の取り組みを多くの人に知ってもらおうと、クラウドファンディングを活用。約150人から147万6000円が集まり、今年6月に出発した。

     73日間で欧州や米国など21カ国・地域の27都市を訪ね、オランダでは約70年前から活動するLGBT支援センターで教育現場の取り組みを聞いた。アムステルダムの駅前で住民にインタビューした際、交際相手がいると告げると「男性? 女性?」と質問されて理解の浸透ぶりを実感した。

     8月半ばに帰国。対話を通じて目標達成を図るコーチングの一種「ライフビジョンコーチ」として活動しながら、秋からは東京や札幌などで各国で見聞したことの報告会を始めた。参加者からは、教育現場での取り組みやLGBTに配慮したホテルなど観光業界の動向について、もっと聞きたいという要望があった。今後は分野別の講演会も検討中だ。

     日本では戸籍の性別変更には生殖機能をなくす手術が必要だが、藤原さんは「手術の必要なく性別変更できる国もある。LGBTを取り巻く状況は社会に認知されるようになってきたが、同性パートナーの権利保障もこれからだ」と話す。

     講演会は6日午後7時から大阪市生野区民センター。先着300人。無料。【椋田佳代】

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