メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

将棋

羽生が初の永世7冠達成 竜王奪還で

「永世7冠」を達成した羽生善治新竜王=鹿児島県指宿市で2017年12月5日午後4時25分、津村豊和撮影

 鹿児島県指宿市で4日から行われた将棋の第30期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)の第5局は5日午後4時23分、挑戦者の羽生善治棋聖(47)が渡辺明竜王(33)に87手で勝ち、対戦成績を4勝1敗として15期ぶり通算7期目の竜王となり、永世竜王の資格を得た。棋士生活32年で永世称号の制度がある7タイトル戦のすべてで、永世資格を持つ史上初の「永世7冠」を達成した。

 羽生新竜王は、名人9期、王将12期などタイトル獲得通算99期となり、大台まであと1期と迫った。現在の保有タイトルは竜王と棋聖の2冠となった。渡辺は竜王3連覇を逃し、棋王のみの1冠となった。

 永世資格は棋戦ごとに条件が異なるが、羽生新竜王は既に名人、王将、王位、王座、棋王、棋聖を保有しており、通算7期か連続5期が条件の永世竜王を残すのみとなっていた。資格を得るのは極めて難度が高く、羽生新竜王のほかに複数の永世資格を持つのは、故大山康晴十五世名人と中原誠十六世名人の各五つ、渡辺棋王の二つのみ。

 羽生新竜王は、竜王戦では6期獲得後の2003年に失冠。08年には渡辺に挑戦し、3連勝した後に4連敗を喫した。さらに、10年にも渡辺に挑戦して敗れていた。

 永世7冠を決めた今回の第5局は中盤の仕掛けでペースをつかみ、そのまま優位を拡大して押し切り、羽生の完勝譜になった。【山村英樹】

せっかくの機会、積極的に

 羽生新竜王の話 対局が終わってほっとしましたが、まだ永世7冠の実感が湧いてきません。(今期七番勝負は)せっかくの機会なので、積極的にいくつもりでした。(通算タイトル数100まであと1期で)自分なりにいい状態で次のシリーズを迎えたい。

 【略歴】羽生善治新竜王 1970年、埼玉県所沢市出身、東京都八王子市育ち。小学生名人を経て、1982年に二上達也九段門下で奨励会6級。85年、史上3人目の中学生棋士としてデビュー。89年、初のタイトルとなる竜王を獲得。名人戦では94年に初めて獲得、2008年に通算5期で十九世名人の資格を得る。以来通算9期。96年に王将を獲得し、史上初の7冠全冠制覇を達成。96年内閣総理大臣顕彰。通算タイトル獲得数は最多の99期。通算成績は1391勝562敗、勝率7割1分2厘。

 【ことば】永世称号

 タイトルを一定回数獲得すると、原則として引退後に名乗る資格が与えられる称号。将棋の八つのタイトルのうち、今年度誕生したばかりの「叡王」を除く七つ(名人、王将、竜王、王位、王座、棋王、棋聖)にある。永世名人は通算5期、永世王将は通算10期、永世竜王は連続5期または通算7期などとそれぞれ獲得条件がある。羽生永世7冠のほかに永世称号を複数獲得しているのは、故大山康晴十五世名人と中原誠十六世名人の永世5冠、渡辺明棋王の永世2冠だけ。

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ストーリー 野党第1党、枝野氏の戦い(その1) 目指した議席は「20」
  2. 北朝鮮 金正恩氏、暗殺恐れ専用車乗らず レクサス搭乗か
  3. 北朝鮮船 船員逮捕 激しい抵抗、緊迫の港 
  4. 名古屋 高層ビル群に虹のアーチ 
  5. 民進 解党検討 大塚代表、12日に提案へ

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]