今年も残すところ約1カ月。主要棋戦は、ほぼ終了した。囲碁界にとって、どんな1年だったのだろうか。昨年は人工知能(AI)「アルファ碁」の登場と本因坊文裕(もんゆう)(井山裕太九段)による7冠達成という強烈な出来事が二つあった。昨年ほどの大波ではないが、今年はその余波が続いた1年だったように感じる。文裕の再度の7冠制覇、そしてアルファ碁の最終進化である。
まずは文裕。昨年11月に名人を失い、6冠になったものの、ずるずると後退することはなかった。年内に王座、天元、年を明けてからは棋聖、十段、本因坊、そして碁聖とすべて防衛。あっという間に、再7冠を視野に入れた。名人戦では、リーグ全勝で挑戦者に。高尾紳路名人(当時)との七番勝負は初戦こそ落としたものの、以降4連勝でタイトルを奪取。最速で7冠復帰となった。
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