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野鳥とともに

/9 宍道湖(島根県) 間近に見られるコハクチョウ

収穫後の田んぼで二番穂をついばむコハクチョウ=島根県出雲市で、フリーカメラマンの尾上和久さん撮影

 宍道湖は、島根県北東部に広がる面積79平方キロ、周囲47キロの汽水湖です。全国一の漁獲量を誇るヤマトシジミをはじめ、シラウオ、ウナギなど豊かな水産資源に恵まれ、その恵みを私たちは受け取っています。

 隣接する中海と並んで国際的に重要な湿地としてラムサール条約湿地となったのは、2005年のことです。西日本有数の水鳥の越冬地で、毎年、約20種、3万羽を超える水鳥がこの湖で冬を過ごします。中でも多いのはカモの仲間のキンクロハジロとスズガモで、ともに約1万羽が湖面で餌を取ったり、羽を休めたりする姿を見ることができます。また、タカの仲間のミサゴがホバリング(停空飛翔(ひしょう))をしながら、ボラなどを狙う様子や、オオタカ、まれにオジロワシを見ることもあります。春と秋には渡りの途中のシギやチドリの仲間が立ち寄ります。

 湖の西側には中国山地を水源とする斐伊川(ひいかわ)が流れ込んでおり、その河口周辺に広がる田んぼでは、落ち穂や二番穂をついばむコハクチョウを間近に見ることができます。コハクチョウは800羽を超える年もあり、集団越冬地の南限となっています。この他にマガン約3000羽やヒシクイも観察できます。冬の斐伊川河口は風がとても強く、十分な防寒対策が必要ですが、じっくりと野鳥を観察できる好ポイントです。

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