
日米の野球界で今、最も注目を浴びているのが、米大リーグ挑戦を表明した北海道日本ハムファイターズの大谷翔平投手(23)だ。投打の「二刀流」で日本中を沸かせ、米国では「日本のベーブ・ルース」と、伝説の名選手と重ねられるほどの評価を受けている。親は大谷投手にどう関わってきたのか。「特に厳しく育てたわけではない。ごくごく普通。本当に普通です」と父の徹さん(55)。特別な流儀はない。子供と真剣に向き合い、優しく見守る両親のもと、大谷投手は育まれてきた。
徹さんも社会人野球で外野手として活躍した。同じ会社のバドミントン部でプレーしていた加代子さん(54)と結婚。長男の龍太さん(29)、長女の結香さん(25)に続き、岩手県水沢市(現奥州市)で1994年7月5日、大谷投手は産声を上げた。奥州・平泉ゆかりの武将、源義経の飛翔(ひしょう)するイメージからの「翔」に、平泉の「平」を組み合わせて「翔平」と名付けた。
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