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フォーク歌手

小室等さん呼びかけ 冤罪撲滅、歌の輪で

収録に向けて打ち合わせする小室等さん(左)と谷川賢作さん=東京都中野区のスタジオで2017年12月4日

谷川俊太郎さん作詞 ミュージシャン30人が歌いつなぐ

 フォーク歌手の小室等さん(74)の呼びかけで、冤罪(えんざい)に苦しむ人たちを歌で応援する「冤罪音楽プロジェクト イノセンス」が始まった。詩人の谷川俊太郎さん(85)が作詞し、小室さんが作曲したオリジナル曲を約30人のミュージシャンが歌いつなぐ。販売予定のCDの収益は、冤罪被害者を助ける活動に使われる。

 イノセンスは英語で「潔白」の意味。小室さんは、冤罪をテーマに撮り続けている映画監督の金聖雄さん(54)に4年前から音楽面で協力してきた。その過程で、「証拠がもろいのに有罪にされてしまうのはおかしい」との思いが募り、プロジェクトを始めた。

 曲名は「真実・事実・現実 あることないこと」。「ほんとをうそにするのはコトバ うそをほんとにするのもコトバ」という歌詞で始まり、冤罪の理不尽さを訴えながら最後は「うそのすがおは やみのなか」と全員の合唱で締めくくられる。

 歌は、1985年に発売され、世界的なヒットとなった「ウィー・アー・ザ・ワールド」を手本に、大勢の歌い手がフレーズを分担して歌いつないでいく形式。プロジェクトの趣旨に賛同したサックス奏者の坂田明さんや民謡歌手の伊藤多喜雄さん、ロックバンド「子供ばんど」のボーカルのうじきつよしさんらが参加し、担当部分の収録を進めている。小室さんは「言葉にできないような感情まで伝えたい」と意気込む。谷川俊太郎さんの長男で総監督を務める谷川賢作さん(57)は「連なる声がアーティストたちの共鳴を生み、想像以上の作品となった」と話した。

 オリジナル曲は月内に収録を終え、CD化のために寄付を募るクラウドファンディングを始める。来年2月には完成記念ライブを開くほか、曲は「袴田事件」の袴田巌さん(81)ら冤罪を訴えてきた人たちを描いた金監督の新作「獄友(ごくとも)」の主題歌にもなる。金監督は「この歌が多くの人に共有されることで、冤罪撲滅の運動が広がってほしい」と話している。【荒木涼子】

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