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ラグビーW杯

勝利へビジョンを エディー・ジョーンズ氏

ラグビー日本代表の前ヘッドコーチ、エディー・ジョーンズ氏=東京都港区で藤井達也撮影

 ラグビー日本代表の前ヘッドコーチ(HC)で現イングランド代表HCのエディー・ジョーンズ氏(57)が毎日新聞のインタビューに応じた。現在の日本代表を「良い方向に向かっている」と評価。2019年ワールドカップ(W杯)日本大会で8強入りするためには「勝つためのビジョンを作って信じることが必要だ」と強調した。【大谷津統一】

 --日本代表(現在の世界ランキング11位)は11月のテストマッチでオーストラリア(4位)に30-63で敗れたが、欧州遠征でトンガ(13位)に39-6で快勝し、フランス(9位)と23-23で引き分けた。

 ◆日本は良い方向に向かっている。トンガ戦とフランス戦は防御が素晴らしかった。攻撃もまとまってきている。敵がミスするのを待つのではなく、相手にきちんと向かっている印象を受けた。

 --今秋にジョン・プラムツリー氏がディフェンスコーチに着任し、積極的に前へ出る防御を目指している。

 ◆とても良い考えだ。彼は非常に有能で、16年にはハリケーンズ(ニュージーランド)でスーパーラグビー(SR、南半球最高峰リーグ)を制している。前に出て相手にプレッシャーをかける防御は、俊敏で忍耐強い日本人の特性に合っている。

 --ジェイミー・ジョセフHCと、前回15年W杯でも主将だったリーチ・マイケル主将(東芝)は「フィットネス(基礎的な身体能力)が足りない」と懸念している。

 ◆おそらくそうなのだろう。もっとフィットネスに取り組めばパフォーマンスは良くなる。日本がW杯で8強に入るには1次リーグで同組のアイルランド(3位)、スコットランド(5位)に勝たなければならない。スクラムを強くし、防御ラインのスピードも強化し、日本独自のスタイルを強固にすべきだ。(やるべきことは分かっていて)簡単なことだ。

 (自身が率いた)15年W杯で日本は「とにかく信じてやれば可能になる」と取り組んで変わったじゃないか。これから必要なのは勝つためのビジョンを作って自信をつけ、信じることだ。日本にとってホームのW杯で、有利な点は多い。例えば、我々は食事に行っても言葉を読めないし、何も注文できない。外国人にとってこの国で過ごすのは大変なことだ。

 --来季からジョセフHCはSRに日本から参戦するサンウルブズのHCも兼任して強化を進める。

 ◆ジェイミーはサンウルブズも日本代表も手元にあり、笑いが止まらないだろう。思い通りにプレーさせ、最終的な代表メンバーを選べる。彼にとっては仕事量が多く大変だが、誰だって大変だ。兼任は1年間だけだろう。チームを発展させるための良い機会になる。

 --19年W杯の日程が11月に決まった。ジョーンズ氏が指揮を執るイングランド(2位)は1次リーグで、トンガ(会場は札幌)、米国(神戸)、アルゼンチン(東京)、フランス(横浜)と対戦する。

 日程はコントロールできるものでなく、あまり心配していない。やるだけだ。四つの素晴らしい街に行ける。札幌は気候が穏やかで、神戸は外国人に優しく、選手は楽だ。東京スタジアム(味の素スタジアム)は昔、二つほど隣の駅に住んでいた。1次リーグ最後の試合は横浜でやる。(同じ会場で行われる)決勝にも出ますから。

 【略歴】エディー・ジョーンズ オーストラリア出身。選手時代はニューサウスウェールズ州代表でプレー。2001年にオーストラリア代表HCに就き、自国開催の03年W杯で準優勝。12年に日本代表HCに就任し、15年W杯イングランド大会で南アフリカなどから3勝を挙げた。15年12月からイングランド代表を率い16、17年の欧州6カ国対抗戦を連覇。今年11月、慶大ラグビー部出身のゴールドマン・サックス証券社長、持田昌典氏との共著「ラグビー元日本代表ヘッドコーチとゴールドマン・サックス社長が教える 勝つための準備」(講談社)を出版した。

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