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《戦後七十年という大きな節目を過ぎ、二年後には、平成三十年を迎えます。私も八十を越え、体力の面などから様々な制約を覚えることもあり、ここ数年、天皇としての自らの歩みを振り返るとともに、この先の自分の在り方や務めにつき、思いを致すようになりました》
2016年8月8日の 「象徴としてのお務めについての天皇陛下のお言葉」は、こんな穏やか過ぎるフレーズで始まった。しかし、この「お言葉」には生前退位を希望される「強固なご意志」が隠されていた。
象徴天皇は憲法上、政治的発言が制限されている。それにも関わらず「元首の生前退位」という“究極の政治的選択”を天皇自ら選ばれた。それは、日本国の近代歴史に特記すべき「革命的決断」だった。
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