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脳に薬運ぶ「ナノマシン」 アルツハイマーなど治療に期待

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 ナノ(ナノは10億分の1)サイズの薬を体内の狙った場所に運び、病気を退治する--。こんなSFのような技術が実現しつつある。異物を阻む脳内へ薬を届け、病気の治療を目指す「ナノマシン」技術の開発が進んでいる。ナノテクの最新事情は?【須田桃子】

 ●異物を阻む「関門」

 脳内に張り巡らされた血管の内側の表面には血管内皮細胞の層があり、ウイルスや細菌などの異物をブロックする「血液脳関門」という機能がある。このおかげで脳内の環境が一定に保たれ、神経細胞が正常に活動できる。

 しかし全ての物質を遮断するわけではない。脳の活動に必要な酸素やブドウ糖などのほか、睡眠薬や抗うつ薬など分子量が小さい薬、アルコールやニコチンなど一部の物質も通過できる。

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