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坂本龍馬の盟友として知られ、土佐勤王党を率いた幕末の志士、武市(たけち)半平太(瑞山、1829~65)が、田畑などを売った際の直筆の証文などが高知市で見つかった。武市を顕彰する「瑞山記念館」(高知市仁井田)が7日、発表した。武市は当時、高知城下で剣術道場を運営しており、歴史研究家の松岡司(まもる)・高知県佐川町立青山文庫名誉館長は「資金は道場の運営などに充てられた可能性がある」と話している。
証文は縦約30センチ、横約40センチ。1852(嘉永5)年、幼なじみの地元豪農に宛てて「此度考之筋ヲ以(このたび、考えることがあって)」所有する田畑や山林を「八拾文銭三貫八百目(現在の500~600万円)」で譲る旨が書かれ、武市の署名と黒い印章が確認できる。豪農の子孫、坂本憲昭さん(44)=同市=が市内にある蔵を整理した際に見つかり、松岡名誉館長が直筆と鑑定した。
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