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描かれた鉄路

今回の作品 映画『秋刀魚の味』 監督・小津安二郎 東急池上線・石川台駅(東京都) 常にすれ違う人物たち

『秋刀魚の味』 監督/小津安二郎 (1962年) 写真提供/松竹

 「やっぱり、奥さんには優しくした方がいいのかな」「そうね、でも、あんまり優しいのも嫌ね」「そうですか、難しいな」「フフ……。あ、電車来た」。男前の三浦(吉田輝雄)と、美貌の路子(みちこ)(岩下志麻)が、夫婦の機微について言葉を交わす。映画界の巨匠、小津安二郎監督の遺作「秋刀魚(さんま)の味」(1962年公開)。この場面のロケ地である東急池上線・石川台駅(東京都大田区)の五反田方面行きホームを訪れた。一連の小津映画に通じる哀感とユーモアに加え、本作では残酷な「すれ違い」が描かれる。

 会社員の平山(笠智衆)は妻を亡くしており(明らかにされないが戦災ではないか)、結婚適齢期の娘の路子…

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