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EU離脱

英国が妥協重ね合意 「手切れ金」倍増

 【ブリュッセル八田浩輔、ロンドン矢野純一】英国の欧州連合(EU)からの離脱を巡る交渉が8日、一つの山を越えた。行き詰まっていた交渉が進展したのは、英国側が妥協を重ねた結果だった。

 「EUと英国双方にとって困難なものだった」。ユンケル欧州委員長は8日の会見で今年6月に始まった交渉を振り返った。一方でメイ英首相は「双方にとってギブ・アンド・テークの内容だ」とEU離脱の条件を巡る基本合意を評価した。

 「英国にとって不利な合意をするくらいなら、合意しないほうがましだ」と強弁を繰り返していたメイ氏。だが実際に合意できないまま離脱した場合、EU加盟国として享受していたゼロだった関税は一気に跳ね上がる。経済界からは▽離脱に伴って経済環境が激変するのを緩和する移行期間▽離脱後のEUとの自由貿易協定の締結--を求められ、路線の修正を迫られた。

 一方でEU側からは、貿易協議に進む前提として▽英国側がEU側に支払う「手切れ金」▽英国内に住むEU出身者の権利の保障▽アイルランドと北アイルランドの国境問題--の3点で「十分な進展」が必要とされた。

 最大の難問だったのが「手切れ金」だ。メイ氏は手切れ金の支払いに難色を示す閣僚を説得し、9月には、2020年までの分として英国に割り当てられていたEU予算を支払うことを発表。支払額は約200億ユーロ(約2兆6000億円)とされた。EU側は途上国への支援金なども加えるように要求し、メイ氏は11月末、手切れ金の倍増を決断。英BBCによると、首相官邸は「手切れ金」の総額について約400億~450億ユーロとしている。

 またEU出身者の権利の保障に関し、EUからの移民を規制したい英国側は当初、厳格な移民管理を要求。だが、合意文書では、英国内に住む移民が家族を呼び寄せることにも一定の条件を課して認めることになった。

 アイルランドと北アイルランドの国境問題でも、厳しい国境管理をしないと合意した。

 一方、年明けから始まる貿易協議について、英外務省の元高官は「悪魔は細部に宿る」と述べ、多くの問題に直面すると予想する。

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